われわれ人間は実はいつもプロトコルに従っている。
先ず人間関係に例えてみるとコンピュータネットワーク・
プロトコルの概念を理解しやすい。さて誰かに今何時か
尋ねたいときにどうするか考える。
人間のプロトコル(控えめに言ってマナー)からすれば,
誰かとコミュニケーションを始めるには,先ず「ハーイ」と
挨拶をする。「ハイ」と声を掛ければ,「ハイ」という
返事が返ってくる。気持ちのいい「ハイ」が返って来れば,
続けて時間を尋ねても問題ないと分かる。
最初の「ハイ」に対する別の応答(「邪魔しないで」、
「英語わからない」とか,その他にここにはとても
書けないニューヨークでよく聞く返事など)ならば
話をしたくないか出来ないということが分かる。
このような場合,人間のプロトコルでは時間を尋ねない。
ときには全く返事が返って来ず,時間を尋ねるのを止める。
 人間のプロトコルでは,所定のメッセージを送り,
それに対する返事のメッセージや出来事(応答が無いなど)に
対して次の行動をしている。やり取りする言葉やそれに
対する態度が,人間のプロトコルで中心的な役割を
果たしているのは間違いない。もし異なったプロトコル
(例えば,マナーをわきまえている人とそうでない人,
時間ということが分かる人と分からない人)が存在すると,
共同して何かをすることが出来なくなる。